大井川鐵道 乗り放題きっぷをデジタル化 「大井川周遊きっぷ」他 スマホで購入・利用可

大井川鐵道は、対象区間が乗り放題のフリーきっぷをスマートフォンで利用できるデジタル乗車券の販売を2021年8月2日(月)に開始します。

大井川鐵道井川線(南アルプスあぷとライン)奥大井湖上駅と奥大井レインボーブリッジ(HAGEO/写真AC)
大井川鐵道井川線(南アルプスあぷとライン)奥大井湖上駅と奥大井レインボーブリッジ(HAGEO/写真AC)

デジタル化されるのは、鉄道・バス全区間が乗り降り自由となる「大井川周遊きっぷ」(2日間または3日間有効)、大井川本線(金谷駅〜千頭駅間)が乗り降り自由の「大井川本線フリーきっぷ」(2日間有効)、千頭駅以北の井川線(南アルプスあぷとライン、千頭駅〜井川駅間)とバス全区間(寸又峡線・閑蔵線)が乗り降り自由の「井川寸又峡周遊きっぷ」(2日間有効)の3種類です(詳細・おねだんと路線図は下図を参照)。これらのデジタル乗車券は8月2日(月)から発売開始されます。

また、日帰り温泉料金がセットになった「川根温泉ふれあいの泉クーポン」「川根温泉ホテル日帰り入浴券付きクーポン」についても今後、順次デジタル化が予定されています。なお、既存の紙乗車券についても引き続き購入・利用ができます。

全国の地域交通事業者と提携してデジタル化を進めるRYDE(東京都渋谷区)のプラットフォームが採用されました。スマートフォンアプリ「RYDE PASS」をダウンロードし、購入したい乗車券を選びます。決済方法はクレジットカード、Google Pay、Apple Payが使用できます。利用開始日の10日前から事前の購入することができます。

乗車日当日にアプリで利用開始の操作を行い、乗車・降車時には係員に乗車券画面を提示して利用します。大井川本線のSL・EL急行列車に乗車する際は、別途急行券が必要です。

【路線図で解説】大井川鐵道 RYDE PASSによるデジタルきっぷ発売

大井川鐵道は、非接触で購入できるほか、画面提示で乗降がスムーズになり、きっぷをなくす心配もないと、デジタル乗車券のメリットを告知しています。創業当時のままの駅舎やのどかな田舎の風景が残る大井川本線、アプト式鉄道や絶景の広がる秘境「奥大井湖上駅」で知られる井川線の旅をぜひ楽しんでほしいと話しています。